便秘を解消する6つのポイント

●1.食物繊維

食物繊維の中には不溶性の食物繊維と水溶性の食物繊維があり、バランスよく摂取することが大切と言われていますが、特に便秘解消のためには水分を多く吸収して便を柔らかくする働きがある水溶性の食物繊維を多くとると効果があります・・。一般的に野菜やキノコに含まれている食物繊維は不溶性の食物繊維が多く、一方海藻や果物に含まれている食物繊維は水溶性食物繊維が多く含まれています。
食物繊維は昔ながらの和食に多く含まれています。男性は1日20g以上、女性は18g以上を目指しましょう。

●2.乳酸菌

便秘改善のために乳酸菌が効果のあることはよく知られています。特に乳酸菌は腸内環境を整え、スムーズな排便状況を作ると言われています。ここで重要な事は乳酸菌にはたくさんの種類がありその種類が自分に合っているかどうかということが非常に重要なポイントであると言うことです。ですからスーパーに売っている乳酸菌もその種類は多種多様にあると思います。便秘改善のために乳酸菌の活用を考えるならば、1種類の乳酸菌を2週間使用してみて自分に合っているかどうかと言う確認をするべきです。

●3・オリゴ糖
オリゴ糖は小腸では吸収されずに大腸まで流れ込み、そこで乳酸菌のエサになるのが「オリゴ糖」。オリゴ糖は、ごぼう・玉ねぎ・にんにく・大豆・はちみつなどに多く含まれていて、腸の善玉菌増殖や腸内環境を整える役割があります。

人間の腸には約100兆個の細菌が生存しており、腸内環境を整える善玉菌や、悪影響を与える悪玉菌などがあります。善玉菌の乳酸菌(ビフィズス菌等)はヨーグルトなどの乳製品や味噌に多く、悪玉菌の増殖を抑え、腸内細菌のバランスを整えることで便通の改善に効果があります。

●3.水分を適度にとる
水分の摂取量が少ないと、水分の少ない硬い便になり、排泄が困難になります。スムーズに排泄するためにも、1日1.5~2Lを目安にこまめに水分を摂りましょう。高齢者になるとどうしても水分不足になる人も多く、そのために便秘になっている人も見受けられます。

●4・食事と栄養素

1日3食、朝・昼・夕の食事をとりましょう。きちんと食べることでリズムができて、排泄しやすいカラダになります。その他にもマグネシウムを多く含んでいる食品や、ビタミンCなどもしっかり取りましょう。特に水溶性の食物繊維は海藻や果物に多く、コンニャクに含まれるグルコマンナンは水溶性の食物繊維です。

●5.ストレス解消

腸と脳とは密接な関係を持っています。多くの人が強いストレスを感じた時は便秘になったりまた逆に下痢をしたりと言うように脳のストレスは腸に伝わる事がよくわかっています。そしてその逆もまた言えるのです。
ストレスが多いと自律神経の働きが乱れます。そうなると、排便をうながす腸のぜん動運動は自律神経によりコントロールされているため、便秘の原因となってしまうのです。規則正しい生活をしたり、自分なりのストレス発散方法をみつけたりして、ストレスをためないように心がけましょう。

●6.腹筋運動

特に高齢になると腹筋の筋肉が減少してしまっている場合が多くそのために便を押し出す力がなくなってしまうことがあります。毎回便器に座ればお腹を動かして腹筋をつけるようにしましょう。
スムーズに排便できるようになりますよ。

いろいろと試してみても、便秘が解消されない場合は、お医者さんに相談してみましょう。