肌のたるみはなぜ起こる?

●肌の悩みのトップ

肌のハリや弾力がなくなり重力によって下がっていく肌。肌のたるみは最も肌の老化を体感するもので、肌の悩みのトップと言われています。
肌のたるみが起こらないように、また肌のたるみを改善するためにもその原因を知ることが大切です。どうして肌のたるみは起こるのでしょうか。原因は以下のようなことが考えられます。

ーー《肌のたるみの原因》ーー

●真皮での変化

私たちの真皮では大量のコラーゲンと、それをつなぐ弾力繊維のエラスチン。その周りに基質と呼ばれるヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸などでなっています。

●真皮の体積の減少

まず1つは年齢によりこれらの生産が少なくなり真皮の体積全体が少なくなります。肌がたるむと言うことになり、また一方で弾力繊維のエラスチンの量も減少することから、弾力性がなくなりたるむことになります。

●紫外線も原因

また紫外線も大きな原因の1つで、真皮内部で活性酸素を生み出し、エラスチンを変性させ弾力性をなくします。コラーゲンも活性酸素により酸化されて錆び付く(環境ができる)ことで肌のハリをなくすことになります。

●ストレスも原因

ストレスも活性酸素を発生させる原因の1つです。肌のたるみの予防は真皮のコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ヘパラン硫酸、等を生み出している繊維芽細胞を活性化して、生産量を落とさないことと、紫外線による攻撃をうまく防御することが大切と言うことです。

●皮下組織(脂肪層)の減少

肌にとって真皮層の役割は非常に大きく、上にある表皮を支えているのですが、一方でその下にある脂肪層(皮下脂肪)も支えている状態にあります。脂肪層は20代から少しずつ減少し、真皮層も30代ぐらいから衰え始めます。特に目の下、頬、鼻の脇から口角、フェイスラインなどの脂肪の多い部分が衰えることになります。

●ホルモンの分泌

40歳を過ぎるとホルモンの分泌量が低下することで繊維芽細胞の活動が低下し、真皮層を作っているコラーゲン・エラスチン・基質の生産を低下させてしまいます。肌のたるみは女性ホルモンとも関係が深いのです。

●筋肉の衰え

私たちの顔には40種類以上の表情筋があります。表情筋も全身の筋肉と同じく30歳を超える頃から少しずつ衰えて筋肉量も少なくなることから肌を支えられなくなり、肌がたるむことになるのです。