健康を作る3つの体内システム

私たちの体は生命を維持し、外的要因と内的要因の変化にも対応しながら、生命活動を営むための、代表的な体内システムが3つあります。これらの体内システムは常に微妙なバランスの上に成り立っているものです。このシステムの1つでも機能しなくなれば人間は生きていることすらできません。この3つの体内システムのことをよくわかって、うまく機能するよう、自分の体を大切に常々することが重要であるかを知るべきだと思います。

私たちの体の生命維持システムの3つは、1・エネルギーシステム、2・免疫細胞システム、3・自律神経システムです。

★それでは簡単に説明しましょう

●エネルギーシステム

私たち人間は食べ物を食べることによって体の中でエネルギーを作りそしてそのエネルギーを消費したり、またエネルギーを備蓄したりするシステムがあります。私たちが日常生活をすることによりエネルギーを消費します。そこで余ったエネルギーは脂肪として備蓄するようにできています。もし不足するようなことが起これば蓄えておいた分を取り出して消費するようにできています。

★備蓄が過剰になれば肥満になり
★備蓄ができない状態になれば栄養失調になる

この食べ物からエネルギーを作る仕組みとそのエネルギーをバランスよく使用しながら生命活動を維持していくシステムが体内システムの全ての基本であると言えるでしょう。

●免疫細胞システム

免疫細胞といえば、私たちの血液の中にある白血球のことを思い出します。白血球は血管内外を縦に動き回ることができ、私たちの体に侵入してきた細菌やばい菌等を消去する仕事を持っています。私たちの体自体が毒素に犯されて生命の維持がストップしないように常にパトロールしそして防衛してくれている細胞なのです。免疫細胞の種類には3種類あります。

1・マクロファージ
最も古い免疫細胞で免疫細胞の中の約5%を占めています。働きとしては体内に入ってきた細菌等の異物を食べる。

2・顆粒球
顆粒球の中には、好酸球・好中球・好塩基球などがあり、まず異物を膜で包みその膜ごと顆粒球の中に取り込みます。その中で膜を細胞内のカリウムが破壊するとともに異物も処理していくのです。

3・リンパ球
私たちの免疫力を左右しているのが、このリンパ球です。リンパ球の中にはB細胞・NK細胞・T細胞などがあります。
特に毎日3000から5000できていると言われる、がん細胞等はNK細胞が処理しています。

●自律神経システム

私たちの体は自分の意思でほとんどコントロールができないように仕組まれています。私たちの脳が指令を出して、生体システムを維持しているのです。その指令を出す神経システムが自律神経システムなのです。そこでは2つの大きな神経が働いています。それは交感神経と副交感神経の2つです。

《交感神経と副交感神経の働き》

★交感神経の働き(興奮させる)

・気道拡張
・血圧上昇
・心拍促進
・消化管弛緩
・消化抑制
・顆粒球活性

★副交感神経の働き(リラックスさせる)

・気道収縮
・血圧降下
・心拍抑制
・胃収縮
・消化促進
・リンパ球活性

■私たちの体は、以上の3つのシステムに不具合が生じたとき、大きな病気になったり、生命維持ができなくなったりすることがあります。日頃から私たちの体は素晴らしいシステムで、私たちが考えることなく、体の中で自分たちが考えて、生命維持をしてくれていることに常に感謝しましょう。