肥満遺伝子物語

●世界最初の肥満遺伝子の発見

1994年アメリカのフリードマン博士が、世界で最初に肥満遺伝子を発見しました。フリードマン博士はマウスの実験で、いくら食べても食欲が落ちずどんどん食べ続けるマウスの中から肥満遺伝子を発見するのです。これをOB遺伝子と名付けました。

●ネイチャーの表紙を飾る

この太ったマウスの写真は、有名なイギリスの科学誌「ネイチャー」の表紙を飾りました。当時はそれほどインパクトのある発見でした。私たち人間も肥満遺伝子があり、多くの肥満者はこの肥満遺伝子の影響によって肥満になっているのではないかと、推測が及ぶ発見でもありました。

●科学者たちは夢の薬を!

この肥満遺伝子の発見は多くの科学者に夢を与えました。もしこの肥満遺伝子を抑制する薬ができるならば、この地球上から多くの肥満者が救われる。そう考えたのです。

●痩せるホルモン「レプチン」の発見

このOBマウスに、正常なマウスの血管をつないで血液を流すと、なんとそのOBマウスの食欲が下がり、OBマウスは、体重が落ちていたのです。ここで考えられたことが、正常なマウスの血液の中に食欲をコントロールする物質が含まれているのではないかと言うことでした。そして、そこから脂肪細胞から出ている「レプチン」を発見したのです。

●OBマウスの本当の姿

OBマウスは、レプチンを作る遺伝子に異常があり不完全なレプチンを通常の20倍も持っていたのです。結果的にOBマウスはレプチンを作る遺伝子に異常が見られたと言うことになりました。

●人間では・・・・

今のところ世界でもレプチンを作る遺伝子の異常は数例しか見つかっておらず、遺伝子による肥満への影響はそんなに多くないと言うことも解明されできています。確かに肥満に関する遺伝子の発見は、数多くの遺伝子が現在発見されており、ある程度の影響も確認されている状況ですが、我々の努力の及ばないような状況ではありません。ほぼ1日の影響力を考えると300キロカロリー程度と考えられています。

●肥満の原因は環境因子

やはり肥満になる原因は、95%が環境因子であることは間違いありません。あなたの肥満になる食生活、あなたの食べ過ぎ、あなたの運動不足、が引き起こします。

5%は症候性肥満・・・何らかの病気(甲状腺機能低下・クッシング症候群等)・・、薬(インスリン等・・)などによって太る場合。