肥満よりも運動不足のほうが2倍も速く死ぬ確率が高くなる!?

《ケンブリッジ大学の研究より》

肥満がガンや糖尿病の原因になるのは常識ですが、新たに出た論文(英文)によれば、肥満よりも運動不足のほうが2倍も健康には悪いらしい。

●運動不足で早死にする確率が2倍
これはケンブリッジ大の研究でして、12年にわたって33万人の男女の健康状態を調べたデータを洗いなおしたもの。すると、肥満の人よりも、運動不足の人のほうが早死にする確率が2倍も高かったんだそうです。

●座り仕事がメインで休日も外出しないレベル
ここでいう肥満の定義は「BMIが30以上」で、運動不足は「座り仕事がメインで休日も外出しないレベル」を指しております。

●早期の死亡率は30%も改善する
では、どれぐらいの運動で死亡率が下がるのかというと、研究者の見積もりでは「1日に20分の早歩き」で十分とのこと。これだけで、早期の死亡率は30%も改善するそうです。

●消費カロリーでいうと90~110kcal
この運動量は、消費カロリーでいうと90〜110kcalなんで、エスカレーターの代わりに階段を使うとか、通勤時に一駅だけ歩いてみるぐらいでよさげですね。

●少しでも健康には相当なインパクトがある
研究者いわく、「この研究の教訓はシンプルだ。ほんの少し1日の運動量を増やすだけでも、健康には相当なインパクトがある。とくに普段の運動量が少ない人への影響は大きい。(中略)ぜひ運動を生活の一部にすべきだ」とのこと。

運動をしている肥満体よりも、運動不足の痩せ型のほうが早死にしてしまう可能性は高いわけですね。ご注意ください。