タバコと肥満、どちらが癌になり易い?

肥満の人と、10年間喫煙を続けた人。どちらががんになりやすいと思いますか?


答えはなんと、肥満の人なのです!

癌の最大の原因は喫煙と考える人が最も多いことでしょう。今がんの原因で注目を集めているのが肥満です。現在、肥満者は世界中で伝染病のように広がりを見せ地球上で21億人以上の人たちが肥満の状態であると報告されています。そして悲しいことに、1国たりとも肥満者を減少させた国が存在しないと言う現実です。

こうした肥満の恐ろしさについて、イギリスのニュースサイト『Daily Mail
Online』は以下ように伝えています。

ハーバード大学の研究者は、肥満は乳がん、前立腺がん、大腸がん、子宮頸がんを含むさまざまな腫瘍のリスクを上昇させていると言います。彼らの研究によると、がんと診断された時に肥満であった女性患者は、乳がんの死亡率が75%であることがわかりました。また、肥満率がとても高い女性は、子宮がんを発症する確率が普通の女性の6倍以上でした。

肥満は脂肪細胞から分泌されるサイトカインの分泌異常や体内のホルモン量をも変化させてしまい、結果として癌になりやすい体になってしまうというのです。実際に肥満ががんの治療を妨害し、患者の回復を妨げていると報告されています。

がんは恐ろしい病気です。がんの発症率を確実に上げてしまう肥満体にならないように、今できる食生活や運動習慣の改善から始めましょう。適度な食事量と健康的な食事内容を守りましょう。又適度に運動も必ず生活習慣の中に入れ、より免疫力の高い体。癌に負けない体作りに意識しましょう。

最近の発表によると、白血球の中のナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、肥満による体脂肪率のアップによって、ナチュラルキラー細胞内にも脂肪が蓄積し(異所性脂肪)免疫の力を低下させると、発表されています。(ネイチャー)