ダイエットにはスロー筋トレ

日本肥満予防健康協会はスローレジスタンスを推奨しています。高齢者でも非力な女性でも、筋肉の破壊を行うことなく筋肉の増量をし、筋肉減少を防ぐことができます。

通常、筋トレといえば、リズミカルにパワー筋トレを行うのが普通です。ベンチプレス、デッドリフト、スクワット、ダンベル筋トレ・・等。
しかし、スロー筋トレは、ゆっくりとした動きで自分の力に合わせた、その人に応じた強さで筋トレをするのです。

その強度は、1分間に8往復程度、1往復8秒程度のゆっくりとした動きで、1分後ようやく限界に近くなる程度の運動をします。リズミカルにやるパワー筋トレは、筋繊維に激しい刺激を与えるために、筋繊維の破損が起こり、その修復のために筋肉が肥大するという物理的ストレスによる筋肥大ですが、スローレジスタンスの考え方は、それとは全く違います。

■スローレジスタンスで筋肥大の考え方

パワー筋トレの時は、力が入る時と、抜けるとき、の繰り返しになりますが、スローレジスタンスは、ゆっくり動かして完全に伸ばし切らないのが、特徴です。

このことによって、筋肉は常に力が入った状態になり、筋肉の中の毛細血管が圧迫され、押し潰された状態を作っているのです。この状態が続くと、筋肉の中で、酸欠状態が起こります。そうすると、筋肉の中に存在する、グリコーゲンが乳酸に変わるのです。筋肉に多くの乳酸が溜まると、私たちの脳は、非常に大きな負荷が筋肉にかかっていると誤認し、大量の成長ホルモンを出すことになります。

成長ホルモンは、筋肉を大きくし成長させるだけではなく、体脂肪を分解し脂肪減少を促進してくれる効果もあります。そして成長ホルモンが分泌すると筋トレが終わった後でも代謝の高い状態が続くことが確認されています。

最も重要な事は、年齢や性別によって筋肉量や筋力は個人の差が大きいものです。特に筋肉のトレーニングに関してはあくまでもその人個人に合ったオーダーメイドで行うべきなのです。

88歳の高齢女性にベンチプレスをさせますか?
88歳の高齢女性にもできる筋トレがあります。