動物の食性は歯の形で決まっている。人間は?

●私たちの歯の本数とその役割

・私達人間の歯を数えると、全部で32本です。
・そのうち20本が臼歯と言われる歯で、主に穀物等を食べるのに適した歯と考えられます。
・そして8本が門歯と言われる歯です。この門歯は野菜や果物を食べる時に使うのに適した歯と考えられます。
・そして4本が犬歯で肉食用の歯だと考えられます。

●歯の本数から考えれば、動物性食品は10%

私達の歯を考えてみれば、動物性の食品を食べる為に持っている歯は全体の1割余りだと言う事です。この事から考えると私達人間は構造的に動物食を主食とする動物では無いと言う事が言えるのではないでしょうか。
現在の食生活を考えてみると、肉、ハンバーグ、ソーセージ、ハム等動物性食品があふれ、何らかの形で毎日のように口にしている現状があると思われます。

●歯の食性から考えれば、穀物・野菜・果物で80%
貴方は動物性食品を食べすぎではありませんか?人間が持っている歯から食を考えると、私達は、80%が穀物、野菜、果物で、20%が魚や肉等を食べる、雑食性の猿なのかも??

私たち人間の歯を見ると何を優先的に食べればよいかがよくわかりますね。歯は食性を表しているとよく言いますがその通りだと思います。

●食事バランスガイドでは・・・

日本の厚生労働省も、食べ物のバランスガイドとして、何を優先的に食べれば良いかと言う事を指導しています。しかし一般の人たちが食事バランスガイドをもとに食事をしているかというとそうではありません。もっと簡単にわかりやすく判断できる方法があれば良いのかもしれません。

●アメリカ農務省のマイプレート

アメリカでは農務省が2000年に入って、「マイプレート」と言う考え方を発表しました。これは見た目で食べ物のバランスを決める方法です。
見た目の35%が野菜15%程度が果物。そして、全粒穀物が35%です。あとは良質なタンパク質が15%プラス乳製品、と言う考え方で非常にわかりやすいですね。(これはあくまでもアメリカの例です。)

●日本人の歯から食性を考えると・・・

60%が穀物
25%が野菜・果物
15%が肉類

と言うことになります。これを見てみるとひと昔前、私たち人類が長い歴史の中で、重労働によって糧を得ていた、農業・林業・漁業ーーの時代の栄養素のバランスですね。現在でも栄養学の世界でエネルギー比率を語るとき糖質から60%と言われています。

●現在の社会環境に合った食生活を

しかし急速に社会が発展し、私たちの歯の食性では判断ができない状況になっていることも事実かと思います。時代に合わせた食のバランス。これがいかに大切か!考えながら食生活をしましょう。