魚を食べて長生き

エスキモーは太っているのに心筋梗塞が少ない。また日本人は疫学的に長寿であることが知られています。その共通点は魚を食べることにあるようです。そこから魚と長寿の関係が研究されるようになりました。

魚の油の中には他にはないDHA・EPAと言うフィッシュオイルが含まれています。このフィッシュオイルはその化学構造からオメガ3オイルとも呼ばれています。

フィッシュオイルは中性脂肪を減らし、LDLコレステロールを減らし、HDLコレステロールを増やす、と言う脂質異常改善効果を持っています。またその他にも、血管の内皮細胞の機能を助けたり、細胞血小板の凝固を抑えることが、報告されています。

1999年にランセットと言う権威ある医学雑誌で、フィッシュオイルの摂取が死亡率と突然死を減らしたと報告されています。また不整脈を抑えたり動脈硬化を抑制したりする効果も続々と報告されているのです。

心臓関係では最も権威のあるアメリカの心臓病学会「AHA」では、心臓に持病がある人に毎日1グラムのフィッシュオイルを取ることを推奨しています。

日本はありがたいことに、四方を海に囲まれた島国で、多くの種類の、また大量の魚を食べることができます。にもかかわらず、近年魚の消費量が急激に減少している事実があります。一方、肉の消費量はうなぎ登りで、飲食店の数を見ても、焼肉・牛丼の店は、数えきれない位乱立しています。

日本人は元来『フィッシュ・大豆・ベジタリアン』(毎日魚を食べ、そして納豆や豆腐を好み、大量の野菜を食べる)です。周りを海に囲まれて、四季が有り、魚や豆や野菜が豊富な環境で長い歴史を過ごしてきています。その地域の土壌に根差した食生活をすることが、長年の間に作り上げられた私たちの、体の遺伝子的構造に合致すると思いませんか?

魚は毎日食べることです・・!