肌の美しさは変化する

月経前になるとニキビが悪化して困ると言う人が多い。これは月経周期によって分泌されるホルモンの量が変わるからだ。どのホルモンが多く分泌されるかによって、肌のコンディションはずいぶん違ってきます。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンの2種類がある。月経が終わってから排卵までの間に増えるエストロゲンは別名「美肌ホルモン」。恋をするとキレイになると言われるのは、感情の高まりが脳を刺激し、このエストロゲンを分泌させるからだと言われている。エストロゲンは真皮のコラーゲンを作り、水分を保つヒアルロン酸を増やすので、この時期の肌はハリ・ツヤのあるみずみずしい美肌になります。

ところが排卵が起こると、今度はプロゲステロンの分泌量が増える。プロゲステロンは妊娠に備えるホルモンなので、皮脂分泌を増やしたり、体温を高く保とうと働く。その結果、排卵から次の月経が始まるまでの約2週間は肌が油っぽくなり、ニキビや吹き出物ができやすくなるというわけだ。水分量も減ってしまうので、他のさまざまな肌トラブルも発生しやすい。またこの時期は男性ホルモンの働きも活発になるので、皮脂の分泌量がいっそう増えてしまう。

●「お肌の曲がり角」は2回あります。

★肌の状態は年齢によっても大きく変わっていく。よく「25歳はお肌の曲がり角」と言われるが、これは大筋で正しい。

人間のカラダは大体20歳前後で成長が止まる。細胞の数やコラーゲンの量も20歳の頃がピークで、あとは減っていく一方。つまり老化が始まるのである。その影響が目に見える変化として現れるのが大体25歳前後というわけです。

まず、それまで盛んだった皮脂の分泌量が減り、水分と油分のバランスが崩れる。それが肌を乾燥させ、目の周りの小じわとなって現れる。毛穴の開きが目立ち始めるのもこのころからだ。それまで悩まされてきたニキビは減るが、その代わりに乾燥が気になり始める。スキンケア用品の選び方や、ケアのポイントを見直す必要が出てきます。

★さらに女性の肌が大きく変化する時期がもう1回ある。40代半ばから50歳ごろの、いわゆる更年期だ。この時期、エストロゲンという女性ホルモンが急激に減り、その影響で真皮のコラーゲンが作られにくくなったり、水分が不足したりする。また皮脂の分泌量が減ったり、若い頃から浴び続けた紫外線の影響でシミも目立つようになります。

●こんなことも、肌ストレスになります。

他にも肌トラブルを引き起こすものはいろいろあります。
・精神的ストレス
・タバコ
・偏った食生活
・睡眠不足
・運動不足
・間違ったスキンケア
・肌に合わない化粧品の使用