日本は長寿世界一、でも大丈夫?

日本人の平均寿命は、終戦直後の1947年には男性50.06歳、女性は53.96歳でした。
しかし、2000年には男性77.64歳、女性84.62歳まで更新。2017年の日本人の平均寿命は女性が87.26歳、男性が81.09歳に!

これには医療の進歩もさることながら、食べ物が豊富になって栄養状態が良くなったこと、免疫力が高まって結核などの感染症による死亡者が減ったことなどが寄与していると思われます。100歳以上の高齢者も、7万人を突破した。

しかし健康寿命は、男性72歳女性74歳程度と言われています。
男性で約9年女性で約12年は、誰かの支援を受けて生きていると言うことになります。いくら医療が発達し、便利で豊かな時代を迎えることができて、長寿になっても、ベットの上で寝たきり状態になってしまっては、生きている幸せはそこにはありません。

●日本は寝たきり患者数でも世界一なのです。

長生きしたのはいいけれど、最後の10年間はベッドの上で食べるのがやっと、排泄もままならないというのは、若い人には想像しにくいかもしれません。だが、日本の病院や家庭でたびたび見られる現実の姿でもあるのです。
それでも、百寿者(百歳を越えても自立した生活を営んでいる人)もかなり多くいます。
なかには、現役でフランス料理を教えたり、声楽やスポーツを楽しむなど、生きがいを持って生活している大先輩たちに出逢うことも珍しくありません。

百寿者の研究によると、共通点は前向きな考え方を持ち、極端な飲酒をしない、ストレスに強いということがわかりました。つまり、バランスがとれた運動習慣と食生活をして、前向きに生きることが元気に長生きする秘訣でしょう。