美肌スーパーフード【蓮の実】

ハスは、白亜紀後期の約1億年前には地球上に出現していたとされている非常に古い植物です。古来からハスの実は、松の実やクコの実と同様に健康食品として重宝され、古代中国では皇帝への貢物として用いられていました。日本でも約2000年前の弥生時代の地層からハスの実が発見され、そのハスの実を発芽・開花させることに成功したことから驚くべき生育パワーがあり、特にハスの胚芽には、芽となって成長するための栄養や、ポリフェノール、成長因子などが含まれています。その為、漢方や薬膳の世界では「美肌スープ」の中に必ずと言って良いほど蓮の実が入っています。栄養素では、ミネラルのマンガンと銅が多いのが特徴。

★蓮の胚芽に美肌エキス
ハスの実の殻を除いた微小部分がハス胚芽です。発芽成長に必要な種々の成分を凝縮しているといわれており、漢方などの伝統医学の分野でも二千年近くの昔から使用されていました。味は少し苦いですが素晴らしい美肌効果を持っています。ハス胚芽エキスのおもな美肌成分のデメチルコクラウリン、ヌシフェリンなどの含窒素系化合物を比較的多く含んでいる事がわかっています。

★蓮胚芽の『線維芽細胞』の増殖作用
私たちの肌の真皮でコラーゲンやエラスチン、又その間を埋める基質を産生している細胞が「線維芽細胞」です。肌の老化は真皮の新陳代謝の低下による所が大きく「線維芽細胞」の増殖は新工場の増設と同じ意味を持っています。シワやタルミの予防効果があると言う事です。

★蓮胚芽の基底細胞新陳代謝賦活作用
基底細胞の活性化は新しい表皮細胞が生まれる事を意味しています。私達も10代~20代の頃は基底細胞も活発に新陳代謝をしており、角質層から剥がれるまで28日のターンオーバーと言われています。しかし、加齢によりその周期は遅くなり年齢と同じぐらい代謝が低下します。この基底細胞が活性化されると言う事は若々しい肌細胞が出来ると言う事です。

★その他確認されている健康効果
免疫力の向上、過酸化脂質低下、血糖値を低下、高血圧改善、血管拡張作用等、健康効果は多岐に渡っています。

●美肌薬膳スープによく使用する素材
蓮の実、クコ、松の実、ナツメ、白キクラゲ、桂皮、ニンニク、生姜、椎茸、人参、甘草