ダイエットも!おやつも!の場合

ダイエットを始めると、ケーキやアイスクリームなど、甘い物を食べないと心に誓う女性が多いのではないだろうか。もちろんそれが出来れば一番いいのだが、そんな誓いはしなくていい。食べてもいいが、どう意識して食べているか。それが重要だ。私はダイエット中にケーキは禁止、なんてことは言わない。私が甘い物が好きだから言っているのではない。

甘い物食べている時が一番幸せ。なんて良く聞くのだが、実はこれ甘い物を食べると人間の脳からは幸せを感じる「セロトニン」という物質が分泌されることがわかっている。特に女性は男性より分泌されやすいようだ。この「セロトニン」、ダイエットを成功させるには結構重要な要素の一つになってくる。
甘い物を禁止してストレスをためることにより過食を引き起こすこともある。どういうことかと言うと、空腹でなくても何か食べたくなるということだ。不安や心理的ストレスから逃れたいときに食べたくなるというもので「代理摂食」なんて呼ばれている。
また、ダイエットしていると普段より強く空腹感が出てくることがある。もちろん食事制限をしてお腹がすくのは当たり前なのだが、これには「セロトニン」が関係しているらしいのだ。この「セロトニン」満腹になると、脳から「これ以上食べないで。」という信号他の神経細胞に伝えるための役割もあるようなのだ。「セロトニン」はアミノ酸の一部から作られるので、極端に食事制限したりすると「セロトニン」充分作れなくなり、食欲を抑えにくくなるのだ。
食後のデザートは、自分は満腹だ、とメリハリをつけるのに重要な役割を果す。
お腹が減ってイライラするくらいなら、少量をゆっくりと(ここがポイントになるのだが・・・)甘い物を食べたほうが良い。
何がいいのか?やはり食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富なフルーツがいいのだが、バナナなどは糖分が多いので実はあまりオススメできない。グレープフルーツ、ラズベリーなどはオススメだ。また、最近ではダイエットおやつが多く出回っている。それを食事代わりにでは乱暴だが、空腹時の非常用としてならお薦め出来る。
お腹が減って、周りにあるものを手当たり次第に食べるのではなく、空腹を想定して、これを食べると準備しておこう。何事も準備が大切なのだ。

ライター:日本肥満予防健康協会 藤田賢史