美肌栄養学《セラミド》

●加齢とともに肌のセラミドが減少

セラミドとは皮膚の潤いを保つ上で、重要な役割を担っている細胞間脂質の組成の1つです。細胞間脂質は1種類の脂質からなるのではなく、セラミドを始めとして、遊離脂肪酸・コレステロール・コレステロールエステル等の脂質が寄り集まってできています。

中でもセラミドは、細胞間脂質の主成分でその50%を占めています。皮膚の表皮脂質のほとんどが皮脂腺で作られる脂質ですが、細胞間脂質はすべて表皮細胞で作られています。セラミドは角化細胞の角化過程で有棘細胞内で形成されます。セラミドは皮膚の顆粒層の細胞に由来し、顆粒層の細胞から角質層になる直前に細胞外に分泌されます。

現在では、セラミドには6つのタイプがあることがわかっています。特にこの内タイプ2のセラミドが、水分を保持する役割をしていることが実証されています。タイプ1のセラミドは、表皮のバリア機能の働きをしていると考えられています。角質層を採取して、そこに含まれているセラミドの量を分析したところ、年齢が上になるにつれ、セラミドの量が少なくなります。

最新のデータによると、50代の細胞間脂質のセラミドの含有量は、20代に比べると半分以下になっていると言う報告があります。

このセラミドは化粧品成分としても重要で、哺乳動物の脳や酵母エキスから抽出されますが、生成技術が進み純度の高い無臭に近いものが天然素材の保湿剤として配合されています。また類似物質には大豆レシチンや、熟成カミツレ、やし油やさとうきびより抽出、生成したものなどがあります。

特に最近注目されているのが、玄米の外皮から抽出されるセラミドで、分子構造も肌のセラミドと類似しており、経口摂取することにより、食べる化粧品として注目を集めています。(既に、飲む化粧品としてセラミドドリンクが薬品会社から発売されている)

日本美肌食マイスター協会では、食べる米の糠商品の取り扱いをしています。

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