ミトコンドリアの働き

皆さん「ミトコンドリア」何の事かわかりますか?名前は聞いたことがあるけど、何をしているのかは知らない。と言う人も多いことでしょう。実は私たち高校生の時生物1で勉強することになっています。

・・・忘れた!そうでしょうね。今の生活には全く必要ない・・・

高校の教科書にはこのように載っています(2007年・東書)

●ミトコンドリアの働き(細胞呼吸)

細胞は細胞呼吸によってエネルギーを得ている。細胞呼吸で重要な働きをしているのがミトコンドリアで、細胞ではグルコースなどの有機物を取り入れ、酸素を用いてこれを分解し、CO2とH2Oを放出する。
この過程で、生物がさまざまな活動に利用するエネルギー源であるATP
(アデノシン3リン酸)と呼ばれる物質を得ている。生物はこのATPをADPに分解する際に得られるエネルギーを活用し利用しているのです。細胞呼吸は細胞基質およびミトコンドリアで行われる。最終に再びATPが合成されるがこの合成はミトコンドリアのクリステと呼ばれる場所で合成される。

ーーーーえーこんな難しいことを習ったんや!・・・・みんな忘れた!
そうですね高校生の時も案外難しい内容を勉強しているんですね。

●ミトコンドリアのエネルギー代謝

私たちが口から摂取した脂質やブドウ糖などがミトコンドリアの中で酸素と反応しATPと言われる「エネルギー源」を作っています。このATPはアデノシンにリンが3つくっついた分子構造をしており、

エネルギーが必要になったとき、このATPのリンを1個放出することにより、ADPに変化します。この時エネルギーを発生するのです。そしてこの時のエネルギーを使って私たち人間はあらゆる活動をしているのです。言い換えれば人間の体内の発動機とでも言うべきものでしょうか。そして、1個離れたリンは瞬時にまた元に戻ってATPに復元します。この有意義なサイクルが、多くのエネルギーを私たちに与えてくれているのです。

●エネルギー枯渇状態が起これば

もし私たちが大量のエネルギーを使ってエネルギー枯渇状態が起これば、緊急避難的にATPはリンを2つ同時に放出して、アデノシン1リン酸(AMP)に変化します。そしてさらに大きなエネルギーを得ることができるのです。
AMPが体内に多く作られるようなエネルギー枯渇状態が起こると、AMPK(アデノシン1リン酸キナーゼ)と言うタンパク質リン酸化酵素が発生して・・・

1・脂肪合成の停止
2・ステロール合成の停止
3・グルコース取り込み促進
4・癌の抑制
5・新しいミトコンドリアを増やす

●AMPKの発生のさせ方

☆☆☆☆これ凄いでしょう!どうすればAMPKが発生するのでしょうか?

筋トレなどにより筋肉にある一定以上の負荷をかけると、筋肉が持っているグリコーゲンが乳酸に変化し、これ以上筋肉を酷使してはいけないとブレーキをかけます。この時エネルギー枯渇状態を感じた体はATPからAMPを作り、AMPが多くなるとAMPKの活性をすることが確認されている。

・・・・やっぱり筋トレか!・・筋肉の少ない男性、筋肉の多い男性に比べて死亡率2倍!