長寿ホルモン

●日本がすごいものを発見!

1996年大阪大学の松沢教授のチームが「アディポネクチン」と言うホルモンを発見しました。・・脂肪細胞から出ているサイトカインの中では桁違いの大量に分泌していることがわかりました。

●内臓脂肪から出ている多くのホルモン

内臓脂肪からは数多くのサイトカインと呼ばれる生理活性物質が分泌していることがわかっています。「アディポネクチン」の他に例えば、TNF-α、レジスチン、ビスファチン、アンジオテンシノーゲン、HB-EGF、IL-6、CRP、FFA、PAI-1、アンドロゲン、エストロゲン、レプチン・・等です。

●アディポネクチンは動脈硬化の特効薬

発見当時アディポネクチンは動脈硬化の特効薬とか糖尿病の予防薬とも呼ばれていました。その後数多くの研究でこのアディポネクチンの分泌が多くの病気に対して効果を発揮していることが報告されています。

●100歳以上の人の2倍分泌

アディポネクチンの分泌量を調査したところ、100歳以上の人の分泌量は若い人の約2倍分泌していたことが確認されました(慶応大学医学部)
そしてアデポネクチンの分泌量の多い人は長寿の人が多いと言う報告もあります(岐阜大学大学院)
その他アディポネクチンと長寿に関する報告は数多く報告されています。

●女性は男性の1.5倍分泌している

平均的に女性と男性を比較してみると女性の方が男性より1.5倍分泌していることがわかりました。これを考えると女性の方が長寿であることと相関しているので納得ができます。

●アディポネクチンの分泌量が少ない

そして、低アディポネクチン血症の人は動脈硬化が起こりやすいということがわかっています。

●長寿ホルモンを増やす2つの方法

1・内臓脂肪から出ているアディポネクチンを増やす方法があります。それはダイエットなのです。体重を10%減量することによってアディポネクチンの分泌量を20%増加させたと報告されています。

2・アディポネクチンが増える食事
低脂肪デンプン食、大豆食品(Βコングリッシニン)、食物繊維、マグネシウム、魚。

●長寿ホルモンを減少させる生活

1、肥満
2・食べ過ぎ、運動不足
3・喫煙

●ダイエットがアディポネクチンを増やす!・・・太っている人。ちょっとがんばってみませんか?