ボケに関する質問あれこれ

●1・ストレスがボケを進行させる?

ストレスがボケを引き起こしかねない事は多くの報告があります。ここでは痴呆の人の場合を問題にしましょう。家族の間にボケている人がいるときに、その人の扱いには気をつけなくてはいけません。確かにボケ老人は周囲を何かと混乱させますが、その都度叱ったり、何度言ったらわかるの!、などと言うのはもってのほか。ボケているのは認知障害による判断力がないからで、感情はもちろん知的能力の大半は持っている場合が多いのです。

●2・ボケている人を叱る事は逆効果?

叱ったり、厳しく注意するのはかえって、相手を混乱させ萎縮させることになり、それがストレスになりいっそう症状を悪化させることになります。何か間違ったことを言ったりするたびに、無理に間違いを正そうとするのは逆効果で、相手のプライドを傷つけないよう良き理解者として振る舞うことが大切なのです。

●3・介護する家族の方の注意事項は?

1、1人で悩まず仲間を作ること
2・出来る限り今までの生活ペースを守るようにすること
3・家族による介護には、正しい介護も間違った介護もありません
4、こだわらずに柔軟な考えを持つようにしましょう
5・介護者の健康管理に気をつけましょう

●4・ボケは遺伝するの?

ほとんどのアルツハイマー病は遺伝しないが、65歳以前に発症する家族性早発性アルツハイマー病で原因遺伝子がいくつか見つかっています。

●5・女性より男性の方がボケやすい?

統計の取り方次第で変わることがあるが、一般に男性の方がボケやすいと言う事はありません。反対にアルツハイマー認知症は、女性は男性の約2倍と多いのです。これは女性ホルモンとの関係が指摘されていて、女性ホルモンのエストロゲンには動脈硬化を防ぐ効果があり、脳血管性の痴呆から守られているとみられていますが、閉経後10年以上を経ると、その効果がなくなるせいかアルツハイマー型痴呆になりやすいと言う見方も出ています。
また、女性の方が長寿で、それだけぼけてしまう可能性も高くなる事も指摘されています。

●6・アルミ缶・アルミ鍋でぼける?

アルミは無害で有用な金属としてビールやジュースの缶、やかんや鍋の容器のほかに食品添加物、医薬品にまで広く使われています。そのアルミニウムがボケと関連で注目されるようになったのは1970年代に人工透析患者が痴呆のような症状で亡くなる事故が発生し、亡くなった患者の脳から高濃度のアルミが検出されたことから、ささやかれるようになりました。しかしその後の研究でアルミ化合物は主たる犯人では無いことが報告されるようになりました。
このことから今では、安全が確認され使用が許可されています。