運動と認知症

★日本では、人口の4人に1人が65歳以上で、3000万人を超えました。そしてこの30%が認知症(軽度認知症を含む)と言われています。

その種類は《アルツハイマー・脳血管性・レビー小体沈着》等が有りますがこの中でも70%がアルツハイマー型認知症と言われています。

★アルツハイマー病では、β(ベータ)アミロイドやタウと呼ばれるタンパク質が脳に蓄積したり、過剰なリン酸化を起こしたりすることで、海馬の委縮や神経伝達組織の機能低下が起こると考えられています。最近の内外の研究から、脳内で起こるこうした負の現象の改善に、運動が有効であることが分かってきました。運動が認知症に効果がある!・・認知症になって家族や他人に迷惑をかけることを考えれば、運動習慣をしっかりつけていつまでも元気でいる事が大切ではないでしょうか。

運動と認知症改善の根拠は・・

たとえば、運動をすると、βアミロイドを分解する酵素(ネプリライシンなど)が活性化され、βアミロイドの蓄積を防ぐとする報告があります。また、運動をすることで筋肉細胞から放出されるホルモン(イリシン)が、脳の細胞死を抑制する神経栄養因子(BDNF)を増やし、海馬の神経細胞の活性化や神経伝達機能を向上させるとの報告もみられます。さらに、運動が体内の酸化ストレスを減少させ、同時にインスリン分解酵素を活性化させて、タンパク質のリン酸化や蓄積を防ぐ効果があることも指摘されています

車社会になり、長い距離を歩くことすら忘れてしまい、又、家庭内では電化製品があらゆる運動を私たちから奪ってしまいました。ほとんどの人が、現在運動不足状態にあります。