肌の美しさを決めるもの

美しい肌とは何だろうか。赤ちゃんのような弾む肌? 
しみひとつない、抜けるような白い肌? きめ細かな陶器のような肌? 
それとも健康的な小麦色の肌?
世の中には美肌に関する情報があふれているが、「美肌」のイメージは人それぞれ。そこでいろいろな「美肌」の条件を集めて整理してみると、大体次のようになる。

①ハリがある
シワやたるみがなく、肌に弾力がある状態 → 水分・油分のバランスがよい

②みずみずしい
肌に十分な水分があり、うるおっている状態 → 水分が豊富

③すべすべしている
触れた感触はすべすべ、見た目はつやつやの状態 → きめが整っている

④肌トラブルがない
くすみ、シミ、ニキビなどがない状態 → 紫外線対策が行き届いている、肌が清潔

⑤毛穴が引き締まっている。油っぽくない。血色がいい。透明感がある。

皮膚科学の立場から見ると、①~④が健康的な「美肌」の基本条件といえる。⑤はいわばオプションのようなもので、①~④の条件が満たされていれば、肌は自然に透明感を増し、毛穴も目立たなくなってくる。

ハリがある肌とは、水分と油分のバランスが保たれているしっとりとした肌のこと。みずみずしいとは、水分を十分に含んだ肌のことだ。またすべすべしているとは、皮膚の新陳代謝が活発で、きめ細かくそろっている状態を指す。こうしてみると「美肌」のキーワードとなるのは水分、油分、新陳代謝の3つだということがわかる。これにしみ予防としての紫外線対策、ニキビ予防である洗顔を加えると、スキンケアで大切なのは「清潔・保湿・紫外線対策」の3つだといえるのである。