ミトコンドリアの働き

私達人間や動物は、口から食物を食べ生命を維持しています。そして、この食べ物は口や胃、腸で消化吸収され血液の中を流れて、細胞組織に取り込まれる事によりエネルギーになります。このエネルギーによって、私達の体の全組織を動かしているわけです。

皆さんは、ミトコンドリアと言う名前は知っておられると思います。高校の教科書「生物Ⅰ」で、今は勉強する事になっています。実は、このミトコンドリアの中でエネルギーの元になる物質ATP( アデノシン3リン酸)
を作っています。このミトコンドリアのエネルギー代謝の研究で、1931年~1997年までの間に10人もの学者がノーベル賞を受賞しています。

今、ドラッグストア等で人気が有るサプリメントのコエンザイムQ10やL‐カルニチン、α―リポ酸等も実は、ミトコンドリアに作用するものです。植物は、太陽のエネルギーを元にして光合成をして酸素と糖質を作ります。
それを動物が取り込む事により、体の中でエネルギーを作り生命を維持しているのです。

そして、そのエネルギーで人間は60兆個の細胞を新陳代謝して毎日1兆個もの新しい細胞を生み出し、古い細胞を捨てています。

このシステムの立役者が、一つの細胞の中に1000個~3000個も存在すると言われるミトコンドリアなのです。言い換えれば、ミトコンドリアは我々の生命力、免疫力の元なのです。

地球上の生命が誕生して以来、常にエネルギー不足の状態でした。今、経験したことのない事態が起こっています。それは、エネルギーオーバー状態です。これが、肥満をまねいているのです。